竹河 たけかわ
あれほど威光があった髭黒太政大臣が亡くなってから髭黒邸は人気もなく寂しくなったが、
価値ある家財や調度品荘園などの御遺産があり玉鬘女君の生活は何の不安もなかった。
髭黒と玉鬘の間には三人の若君と二人の年頃の姫君がいて美しいと聞きつけた公達たちが
言い寄り、とりわけ姉茜姫君は鮮やかな大輪の花のようで噂は御所や冷泉帝まで広がっていた。
正月の年賀に夕霧君や紅梅君が髭黒邸を訪れ姫君たちをどのように縁づかせるかなど玉鬘と
話し合っていた。
薫君 14歳(四位侍従)〜23歳(中納言)
第三皇子匂宮 15〜24歳
456 花姫桜
はな ひめ さくら
Snowing Cherry Blossom ( II )
453 離れゆく花筏
はな れ ゆく はな いかだ
Cherry Petals Sinking
on the Pond (Ⅰ)
454 流れ寄る花筏
なが れ よ る はな いかだ
Cherry Petals Floating
on the Pond (Ⅱ)
462 情熱のような未練
じょうねつ の ような みれん
Unwavering Passion ( II )
457 只春暮春舞い散る桜
ただはる くれはる まい ちる さくら
Idleness in Spring
460 木立の陰
こだち の かげ
Insisting on Help
463 道草歩き
みちくさ あるき
Confiding to a Friend
464 竹河を謡った正月
たけかわ を うたった しょうがつ
In Hindsight
------- 源氏物語六百仙 44 竹河 -------
Genjimonogatari Roppyaku-sen 44 Takekawa
At the Bamboo Bridge
458 目配せの恋
め くばせ の こい
A Servant's Advice
449 花患い 蔵人少将
はな わずらい くろうど の しょうしょう
Silent Languishment
451 風流人 藤侍従
すきびと とう の じじゅう
Tôjijû at the Age of Sixteen
450 忠恋人 薫
まめびと かおる
Kaoru at the Age of Fifteen
455 小姫桜
こ ひめ さくら
Snowing Cherry Blossom ( I )
452 姉妹の賭け花桜
しまい の かけはな さくら
The Sisters Play A Game of Go
459 恋の頼み事
こい の たのみ ごと
Asking for Help
461 下書きの歌
したがき の うた
A Draft Reply ( I )
447 蕾か花か梅遊び 左
つぼみ か はな か うめ あそび 左
Flower or Bud? ( L )
448 蕾か花か梅遊び 右
つぼみ か はな か うめ あそび 右
Flower or Bud? ( R )